Amazon なんかでこういった伸縮するタイプの背景紙用スタンドを見かけることがあります。
持っている方はご存知だと思いますがこのタイプはクリップで紙を固定するとパイプやジョイントに背景紙がぶつかって歪むため背景紙を綺麗に垂らすことが出来ません。特にこちらの製品は中央のレバー部分が大きい上に、なぜか写真通りではなく背景紙側に来てしまうので余計に出っ張るという…。レビューにもそのように使用感を書かれている方がいらっしゃいます。
組み立てると布を垂らす方向にロック金具が来ていて、そこだけ布が盛り上がります。説明書を見るとロックがちゃんと裏側になっているのですが、現品は真正面どころか微妙な角度を向いています。組み立てミス…というかおそらく検品のレベルが低いのでしょう。ロック部分ははめ殺しなので自分で向きを直すことは不可能です。返品も面倒なので値段相応と諦めて、ポールのスキマにワッシャーを噛ませることで向きを調整しました。以上、ゴミにはならなかったので星2つです。
背景紙とパイプの間に 1 cm くらいの何かを挟んでパイプとの距離を稼げば改善出来ないこともないのですが毎回挟むのは面倒です。あとはテープをぐるぐる巻にしてパイプの一部分だけ径を大きくするとかでしょうか。
試しに 1 cm 厚の消しゴムっぽい何かを背景紙とパイプの間に挟んでみるとある程度改善しました。パイプにカチッと挟むタイプのものを考えてみたのですがこれだとクリップが滑りそうだし背景紙も傷んでしまいますね。
というわけでちょうどよく距離を稼げるフックアダプターを作ってみました。
真横から見るとこのような感じ。
M5 のナットを接着剤で固定するのですが「これ内側からナットを挿入するようにすれば接着剤レスでいけたのでは…」と後から気づきました。Fusion 初めて使うので操作に気を取られてそこまで気が回りませんでした。次回作ることがあればアップデートしましょう。内側にはパイプが設置する部分にタミヤの滑り止めシートを貼り付けておきます。あとは M5x25 の蝶ネジとS字フックを用意すれば準備万端。ご依頼主様のお宅で設置作業。ネジで締めるので多少パイプに傷が入るがそこは了承してもらいました。
本来クリップで紙を固定する位置よりも手前に 15 mm 以上出せるようになったのでアジャスター部の突起などもまったく問題にならず、綺麗に背景紙を垂らすことができるようになりました。
以前は Shapr3D を使っていたので最初は Fusion 使いにくいな〜と思ったのですが 1 時間くらい操作していると慣れました。Blender とかと比較するとちょっと情報が少ないのが難点か。でも 3D プリント楽しい。