ネガティブな内容が含まれますが案件ではないので思ったこと書いています。
ソフトボックスやらリフレクターはいくつか所持しているのですがちょっと足りないものがありまして、少し大きめのリフレクターを探していました。
これまでは汎用のボーエンズマウントのリフレクターをスケールフィギュアのエッジライト用に使ったりしていました。
このタイプのリフレクターはだいたい径が 18 cm なんですが 1/7 や 1/6 スケールのフィギュアって高さが 25 cm 前後なんですね。なので 18 cm 径だと高さが足りないわけです(グリッドを付けるとさらに光が直線的になるので余計に足りない)。最近は Amazon で少々怪しい大口径のリフレクターもちらほら見かけるようにはなったのですが(怪しいのでリンクは貼らないけど)深型ばかりで、それだとスペース的な問題があるので悩んでいました。
NEEWER の 60 cm オクタゴンでもいけなくはないのですがこれグリッド付いてないんですよね(無理やり他のグリッドをつけようと思えば出来なくはない)。
とりあえず今は最近出たっぽい NEEWER の大型リフレクターを取り寄せ中です。
で、少しサイズは大きくなるけど薄型で済むビューティディッシュ(オパライト)にすることにしたわけですが、そういえば CP+ で見た NANLITE のビューティーディッシュが 5 月末頃に発売になっていたようで「よし、これにしよう」と買ってみたわけです。
40cm とは言ってもそこそこ大きめのダンボールで送られてきまして、リフレクター、グリッド、ディフューザー、説明書っぽいものが入っていました。LED だと 600W 以下での使用が推奨なんですかね。
プチプチから取り出してふ〜ん…
……。
………。
とりあえずまぁいいか。(←あとで説明します)
早速セッティングしてみて使ってみました。照明は Godox MS200V でキーライトにはディッシュにディフューザーを被せ、バックライトにはグリッドを装着しました。トップライトはバルブそのままです。被写体はいつもの WING おおかみずきんちゃんとベルファインの R ちゃん。
キーライトは他のソフトボックスでも似たような感じになったりはしますが、程よい陰影が出ますね。バックライトに関しては頭から足先まで光が行きわり理想のかたちになりました。18 cm リフレクターだと集光されすぎて MS200V では 1/32 でも少し明るかったのですがディッシュになったおかげで 1/16 くらいで使えるようになりました。
さてここで問題が。
色温度ズレ過ぎじゃない?
いつものソフトボックスだと Lightroom のホワイトバランスは 5,600K+25 くらいなんですが 6,600K+35 でした。
軽く予想はしていたのですが、NANLITE みたいなしっかりしたメーカーなら大丈夫かなと思っていたディフューザーはがっつり蛍光反応が出ました。
NANLITE は LED ライトのメーカーですし、蛍光剤が入っているディフューザーなんて山のようにあります。これはトレペやユポで代用出来なくはないのでまぁいいとしましょう。
ただ内側のホワイト、お前はダメだ。
明らかに青い。プチプチから取り出した瞬間、部屋の照明のせいかな〜と思って見ないふりをしたのですがやっぱり青い。分類上はホワイトとも言えなくはないが、私的にこれはホワイトとは呼べない。
「ウェブサイトの商品写真は閲覧環境によって〜」というのは今の御時世当たり前ではあるのですが、どう見てもこのホワイトではないと言いたくなってしまう。
バルブ(MS200V)、それからディッシュでディフューザーなし・ありで色温度比較してみました。ホワイトバランスはバルブの写真で固定しています。
Lightroom ホワイトバランス | |
---|---|
バルブ | 5,650K+28 |
ディフューザーなし | 6350K+42 |
ディフューザーあり | 6,900K+38 |
相当ズレますね。
ディフューザーはストロボで使っているので紫外線が出る都合上仕方ないとしてもリフレクター単体でこんなにずれるのはちょっと…。
ちょうど前日に老人と文学社さんのレビューを見ていたのですが、改めて見直してみるとなんか BM70 と BM40 でも色が違うような???(スクショは開始 18 秒あたり)
動画では BM70 と比較すると BM40 は青っぽく見えます(うちのは実際青いんだけど)。70 cm はでかすぎて買う気は無いので比較はできませんが誰か比較してみて欲しい。もし径でホワイトの色が違うってなったら品質管理どうなってんだって話なんですけど。
下記は BM40 と BM70 の製品ページですが、BM40 の方はなぜか暖色系の照明が使われています(反射から推測)。
また、下記のツイートでは FC-500C への装着例が載っていますが、BM40 の方が FC-500C の色が暖色系に寄っています。
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— NANLITE JAPAN |クリエイターのための撮影用ライト💡 (@NANLITE_JAPAN) 2025年3月28日
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BM70 は所持していないので推測でしかありませんが BM70 と BM40 でホワイトの色違うのでは…?
ソフトボックスやディフューザーなんてものは色温度がずれるのは当たり前(それを合わせるのは撮る側のやること)、ビューティーディッシュ使って多灯なんてやらんでしょ、とか色々ご意見はあると思うのですが今回私が言いたいのは「白が白くない」ということ。ディフューザーはどうでもいいです。「白が白くない」ほんとこれ。
メーカーさんには何を言っても「ストロボでの使用は想定していません」と返されそうなので特に問合せはしませんがフリマで売るか自分で塗装しようと思います。
本当は Godox か NEEWER のビューティーディッシュを考えていたんですが廃盤なのか流通在庫が少ないのか手に入れにくいので、安定して手に入りそうな NANLITE にしてみたけどちょっと失敗したかも。どこぞの怪しいメーカーのだったら仕方ないかで済んだんだけど…。NANLITE に期待しすぎたのかもしれない。
価格もお手頃だし、グリッドとかの作りは悪くないので買うなとは言わんです。一灯または多灯でも揃えてホワイトバランスをしっかり取れば問題はありません。
「NANLITE 製の LED は暖色寄りだから…」とか(知らんけど)何か意図があってこの青白いホワイトになっているのか知っている方がいれば教えてください。世の中に白と言える白は他にもあるのになぜこのホワイト(青)を採用したのか本当に謎。
追記:NANLITE BM40 が青い問題を解決しました。
これまで使っていた NEEWER の 60 cm オクタゴンソフトボックス(ディッシュ無し)と比較してみたところ、予想に反してビューティーディッシュの方が全体的に柔らかい印象となりました。ソフトボックスの方はやはり光源が位置する中心が最も光量が強いのかディッシュよりも輝度差があるように見えます。
下記のレビューでは NANLITE BM40(改造版)を使用したフィギュア撮影を行っていますのでどんな写りか気になる方は参考にどうぞ。