MacPorts の X11 版 Inkscape はそのまま起動すると残念な感じなのでテーマとフォントを弄ってみました。FontForge もね。
Inkscape
まずはテーマ。Clearlooks の gtkrc をコピーしてホームディレクトリに .gtkrc-2.0
として設置します。これで Inkscape 起動時にテーマを読み込んでくれます。これは MacUIM の変換候補などにも反映されます。
cp /opt/local/share/themes/Clearlooks/gtk-2.0/gtkrc ~/.gtk-2.0
UI のフォント指定は gtk-font-name = "<フォント名> <サイズ>"
で指定します。
gtk-font-name = "Osaka 9"
今回は以下の4つのフォントを比べてみました。また、テーマは Clearlooks デフォルトではなく RawTherapee のテーマ を使ってます。
- MS Pゴシック
- さざなみフォント
- Osaka
- ヒラギノ角ゴ Pro W3
びふぉー
MS PGothic
Sazanami Gothic
Osaka
*ビットマップのサイズが合わないためこれだけ9
ヒラギノ角ゴ Pro W3
メニューの比較。左から「MS Pゴシック」「さざなみゴシック」「Osaka」「ヒラギノ角ゴ Pro W3」の順。
fonts.conf によるフォントの変更
UI フォントは sans-serif
の値を使っているので ~/.gtkrc-2.0
を使わずこちらで指定することもできます。Inkscape のフォント選択にも反映されるので UI 向けではないですが。
最近の XQuartz では fontconfig のバージョンが新しいので ~/.fonts.conf
ではなく ~/.config/fontconfig/fonts.conf
に設置。
<?xml version="1.0"?> <!DOCTYPE fontconfig SYSTEM "fonts.dtd"> <fontconfig> <match target="font"> <edit name="antialias" mode="assign"><bool>false</bool></edit> <edit name="embeddedbitmap" mode="assign"><bool>true</bool></edit> </match> <match target="pattern"> <test qual="any" name="family"> <string>sans-serif</string> </test> <edit name="family" mode="assign" binding="same"> <string>IPAMonaPGothic</string> </edit> </match> </fontconfig>
FontForge
使用するフォントを /opt/X11/share/fonts/TTF
に入れておきます。
sudo cp ~/Library/Fonts/sazanami-gothic.ttf /opt/X11/share/fonts/TTF
設定は ~/.Xdefaults
に書きます。フォントは組み合わせも可。よくわからない場合は「ファイル」メニューの「X Resource Editor」を使うといいかもしれません。変更後は XQuartz を再起動しないと反映されないかもしれません。
Gdraw.GGadget.Font: 400 10pt Sazanami Gothic
左が変更前で右が変更後。フォントサイズを少し小さくしたのでメニューに表示される項目が増えました。
これでいつも開く気になれなかった FontForge もちょっと弄る気が出てきました\(^o^)/