個人で Excel ファイルを操作する場合、ファイルロックについてあまり気にすることは無いが、ネットワークサーバ上にあるものをグループで共有するとなるとしばしばファイルロックに遭遇する。
そこで、自分がファイルロックの原因とならないように閲覧目的用に読み取り専用モードを作成する。
*Excel.exe のパスは環境によって異なる
読み取り専用ショートカットを作成する
作り方は簡単でスタートメニューなどに表示される Excel へのショートカットをコピーして読み取り専用スイッチ /r
(または /R
)を追加するだけ。
"C:¥Program Files¥Microsoft Office¥Office12¥Excel.exe" /r
このショートカットを「Excel(Readonly)」などとして保存し、SendTo へ保存しておけばエクスプローラの「送る」メニューから呼び出しができる。(SendTo の表示は shell:sendto
で呼び出せば簡単)。
エクスプローラの拡張子ごとの設定でコンテキストメニューに「読み取り専用で開く」項目を追加することもできるが、Excel に対応していないファイルの場合はこの項目が表示されないので SendTo に登録しておく方が汎用性が高い。また、ショートカットをネットワークドライブに置いておけば他の人に配布したり、PC 入れ替えの際にも SendTo にコピーするだけですぐに使えるというメリットもある。
読み取り専用モードはファイルロックを回避することにも使えるし、誤って上書きしてしまうと困るファイルを開くときにも使える。
セーフモード
公式の解説には以下のようにあるが、簡単に言えば初期状態で起動するモード。ツールバーやフォント設定などをカスタマイズしている環境で設定を元に戻すのが面倒なときに使う。
Excel のスタートアップ ディレクトリ(Excel または 2007 Microsoft Office system のインストール先ディレクトリにある既定の XLStart フォルダなど)に格納されているすべてのファイルをバイパスします。
スイッチは /s
(または /S
)、/safemode
のどちらかを指定する。
"C:¥Program Files¥Microsoft Office¥Office12¥Excel.exe" /s