いままで絵を描くのに Krita を使っていたけどメディバンペイント(MediBang Paint)に乗り換えたら自分で満足できる絵が描けたよ\(^o^)/っていう話
最近、『ウマ娘』にハマっていて特にトウカイテイオーがお気に入り。2021 年の年明けはなんかこんなの描いてました。
テイオーならもっといい絵描けたと思うのになんでこんなの描いたんだろう…
— 𝕐@第四次産業廃棄物 (@mattintosh4) 2021年1月7日
今期観たいアニメめっちゃ多いけどウマ娘は毎週観るよ🐴 pic.twitter.com/X00iXjGOcB
なんでこんなの描いたし。
Krita が重くてアニメを参考にしながら描こうにも筆の遅延が酷い。機能やブラシの種類が多いのもあってかどう描いていいのかわからずモチベがどんどん下がる…😱
しかし、推しキャラなのでちゃんとしたものを描きたい…🤔
他のソフトに乗り換えを検討したところメジャーなものだとメディバンペイントがよさそう。軽く触ってみた感じ動作も Krita より断然軽い。YouTube の配信観ながらでも全然遅延しない。
ということでメディバンペイントのお試しも兼ねてトウカイテイオーをもう一度描いてみることにした。
以下、素人が見様見真似でやってるので一般的な手順とは異なる部分もあるかも。
メディバンペイント
※修正前と修正後のスクショが混在しているところがあります。
ラフ
まずはラフを描いていくんだけど習慣として背景はグレーにしてる。これはプロイラストレーターさんの受け売りでこの方がコントラストが弱まりうんたらかんたら…。さいとうなおき先生の動画でも解説されていた気がする。
今回参考にするのは Cygames 版じゃなくてアニメ版トウカイテイオー。アニメーター辻智子さんの原画がほんとに素晴らしいです。
今回は線画と色塗りに注力したかったので服は省略。迷い線は多いけど前回よりはトウカイテイオーに近づいた気がする。
アニメを見つつ、公式絵とかでは見えない部分の確認をしながら調整。Cygames 系の眼がどうしても描けないのでここは自分スタイル。
線画
G ペン系が苦手でこれまで線画には鉛筆系をメインに使っていたのだけど今回は G ペン系で練習(メディバンペイントだとただの「ペン」かも)。補正は苦手なので使わず、入り抜きもオフ。
画力がなく髪の毛とかがいつも平面的になってしまうので今回は立体的な仕上がりをイメージしながら線を描くことを心がけた(つもり)。髪型に違和感があったのでポニーテールはラフから大幅に描き直し。真っ黒の線だとはっきりしてしまうのでクリッピングでブラウン系の色を載せる。ペンサイズは「5」だった気がする。
塗り分け
塗り分け用の色はメディバンペイントの「資料」機能で参考画像を読み込んだものからスポイトで抽出した色を使う。ここまではあんまり難しくない。肌色はちょっと広めに入れておくものらしい?
影入れ
レイヤーモードを乗算とかにして 1 影を入れる。色塗りをするときはこの時点でいつも悩んでしまうのだけど今回はあまり深く考えずに大胆に入れることにした。
この後はよくわからないけど乗算の影だと色が地味になり過ぎるのでレイヤーを弄ってみて、1 影のレイヤーを複製した、
- 焼き込み 25 %
- 差の絶対値 25 %
で重ねるようにしたところなんとかなくいい感じになった。
瞳
白目は真っ白だけだと平面に見えてしまったのでクリピングを使って軽くグラデーションで影を入れてみる。白目は両目で同じレイヤーなのでグラーデーションを使う場合は右目・左目それぞれで範囲選択して上のレイヤーにグラデーションで影を入れる。
次は瞳にベースカラーを入れる。瞳は線画の上のレイヤーで塗っていくらしい。
黒目とグラデーションを入れる。
- グラデーション: 焼き込み
虹彩の部分や黒フチを入れたりしていく。
- 黒フチ: ハードライト
- 虹彩: ソフトライト、乗算
バックライト的なものをオーバーレイで追加。
ハイライトをスクリーンとオーバーレイで一番上のレイヤーに追加する。
最初は瞳を手抜きで描いていたんだけどちゃんと塗ってみると全然違った…。(シンプルな瞳でも綺麗に見せようとするならそれなりに技量が必要そうな気がする)
今日の進捗。瞳ちゃんと色塗ったら全然違ってびっくりしてる。右は昨日の状態#ウマ娘 #トウカイテイオー pic.twitter.com/RgdDRnPAiA
— 𝕐@第四次産業廃棄物 (@mattintosh4) 2021年1月21日
ハイライト入れ
髪のハイライトの入れ方はいまだによくわからない。とりあえず見様見真似で入り抜きありで線を引いたものをオーバーレイで重ねる。
オーバーレイのままだとはっきりしすぎているのでクリッピングで白黒のグラデーションを通常で重ねる。
唇のハイライトを加算・発光で入れる。頬や鼻は焼き込みで入れてるけどこれは作風によると思う(ウマ娘は結構頬の色が濃い気がする)。
グロー入れ
ちょっと立体感が足りないのでオーバーレイとかでグローを入れていく。今回はオーバーレイ 90 % くらいで入れてるけどより明る所は加算・発光?
背景
花びらブラシで 3 レイヤーくらい使って桜の花びらを入れる。下のレイヤーから順にぼかしフィルターを 12、6、3 くらいでかけて被写界深度的な表現をする。単色だとちょっと物足りないのでグラデーションレイヤーを重ねる。もう少し奥行きを出したいので薄いグレーのグラデーションレイヤーを最背面に入れる。
なんかちょっと色っぽい雰囲気出したいなら青〜紫くらいのグラデーションレイヤーを全体に薄くかければできそう?(今回は使わない)
レタリング
メディバンペイントではオンラインで使えるフォントがあるようで、ちょうどよさそうなものをチョイス。もちろんローカルのフォントも使用可能。
GIMP
ちょっとした見た目の加工。全体的にグローをかけてくっきりとしたラインをふんわりとさせる定番の加工。アニメ版五等分の花嫁とかで見た気がするようなアレンジ。
レイヤーを複製してガウスぼかしをかける。解像度とかにもよるだろうけど 10 以下でいいと思う。
ぼかしたレイヤーをスクリーンで重ねる。
スクリーンで重ねると明るすぎる場合はぼかしたレイヤーを下に複製してそのまま乗算で重ねる。
くっきりとした見た目が好きという場合はそのままでもいいし、少し柔らかい印象が欲しければこの方法でいいと思う。
最後に
今回からメディバンペイントを使ってみましたが動作は圧倒的にメディバンペイントの方が軽いです。決して Krita で絵が描けないわけでは無く、多分自分には使いこなせない。Krita は多機能故に初心者だとどの機能やブラシを使っていいか迷走してしまい描くことに注力できていなかった感じ。
自分の描きたいスタイルで「Krita じゃないとコレができなくて困る!」ということは無さそうなので今後はメディバンペイントを使っていこうと思います😊 (むしろ縦書きテキストとかを入れるのはメディバンペイントの方が合ってたりするかも)
いままでありがとう Krita😭
公開用の画像は pixiv に掲載してます。(このブログに貼ってあるスクショの方が修正入ってたりするんだけど)
アニメ塗りはこちらの作品を参考にさせていただきました。本当に勉強になりました。
瞳の描き方はビー玉の書き方を参考にしました。