タムキューの二代目、TAMRON SP 90mm F2.5(52BB)を仕入れました。
52BB は 1988 年に発売。先代の 52B の性能と操作性を向上させ、外観デザインを一新したモデルとされています(画質については差は無いのでは?という話が多い)。
タムキューは SP 90mm F/2.8 Di MACRO 1:1 VC USD(F004)も所持しているのですが、52BB の頃はまだハーフマクロでした。
詳細なテストは後日また行うとして今日は簡易的なものです。
いつもの雑チャートテスト。このテストはいつもマイクロフォーサーズ機で行っているので今回もマイクロフォーサーズで行います。35 mm 換算で 180 mm 相当の画角となり撮影距離が確保出来ないため少々トリミングされます。
F2.5 では色収差が目立ちますがピント面はシャープです。わずかにですが糸巻き型の歪曲収差が出ているように見えます。
オリジナルファイル: https://hobby.mattintosh-note.jp/wp-content/uploads/2025/09/d83d33eb530a3c5cf19387c79148e68e.jpg
半段(F3.5?)絞ると色収差は改善していきます。
オリジナルファイル: https://hobby.mattintosh-note.jp/wp-content/uploads/2025/09/e896d146e40d57c7641e7e067b0634f5.jpg
中央のピントの解像感は開放から半段絞った F3.5 から十分にあり、周辺は F5.6〜F11 が良好でしょうか。F16 以降は回折の影響が出ます。
オリジナルファイル: https://hobby.mattintosh-note.jp/wp-content/uploads/2025/09/a051983a1eeee3b42f3110ebdecb16f7.jpg
では散歩に出かけます。カメラは Nikon D800E。
まずは開放 F2.5 と半段絞り。開放では周辺減光が目立ちます。
中心は F4.0 で十分な解像度があるので F4.0 メインで撮ります。シャッタースピードをいくつにするか悩んだのですがとりあえず下限 1/160s にしました。
ふらふら歩いてるとちょうどアゲハチョウが。100 mm だと流石に複眼をはっきり写せるところまで寄るのは難しいですね。
本日のベストショット。
オリジナルファイル: https://hobby.mattintosh-note.jp/wp-content/uploads/2025/09/32a28a4d1464bfbda6489036f493aab9.jpg
Nikon D800E / F4.0 / 1/160s / ISO140
いつもの場所で F5.6。
特に何も考えず。
いつもの場所。本日は曇天ですが前後に色収差が出てますね。
遠景 F8.0。
いつもの場所で F8.0。パースは除去してます。
現像しているときに気の所為かと思ったのですが糸巻き型の収差らしきものが見えます。この点について日本のブログでは言及しているものは見つけられず、海外のブログで 52BB には糸巻き型の歪曲収差があることが述べられていたためやはり気の所為ではなかったようです。というか日本人のブログのレンズレビューって発色がどうこうとかボケがどうこうとかっていうのばっかりな気がする。
Lightroom の補正値で -1 か -2 程度のため建物など直線的なものを撮らない限りはわからないですが個人的には気になるレベルかも。
いつもの場所で F8.0。こちらもパースは除去しています。遠景の描写は問題なさそうですね。
オリジナルファイル: https://hobby.mattintosh-note.jp/wp-content/uploads/2025/09/80db17ecb73951a57b052d862cdca1a2.jpg
続いて店頭展示フィギュア。
ドール。ちょっと打率が低くて申し訳ないです。
F2.5。
F2.5 と F4.0。
自宅フィギュア撮影。特に問題なく使えそうです。
手ぶれ補正無しのボディだと手持ち撮影ではシャッタースピードは 1/200 以上がいいかもしれないですね。
古いタムキューを試してみたくて導入してみましたがボケはタムキューって感じでしょうか。解像感は Tokina AT-X MACRO 90mm F2.5 の方が上かなぁ。
272E 以降は絞りリングが無いため任意の絞りにしたい場合はマウントに合ったボディが必要になりますが初期のモデルはマウントアダプター経由でも絞りを操作出来るメリットはあります。最近のモデルと比較してサイズも小さいので手軽にタムキューを楽しみたい場合は良いかも。
描写に関しては F004 や F017 を持っているのにあえて使うほどでは無いかなといった感じ。コンパクトさを優先したり MF で気分転換したいときに持ち出しましょうかね。
別日にスナップ。遠景多めですが。
そういえば先日、数年前にこの辺を撮った写真を現像していて東京医科歯科大学が東京科学大学に変わっていることに気づきました。
ゴーストは出にくい方だとは思いますが一応出るようです。
この日はシャッタースピード下限 1/200s にしましたがやはり打率は上がるので 100 mm 前後のレンズの場合は 1/200s がいいでしょうかね。
別日。F4.0 でも F5.6 でもピント面のキレはそこまで変わらず。近接になると ISO が一気に上がっているので結構暗くなっているのでしょうね。