昨年末頃に今まで使っていたノートPCのファンが壊れて爆音仕様になってしまったのでノートPCを買い替えました。前のノートPCは昔からよくあるタイプのパンタグラフキーボードだったのですが、新しいのはちょっと打ちづらいパンタグラフに。Tab キーなどを小さくして無理矢理キーを詰め込んでいる感じで表面もツルツル滑るのであまり入力しやすくない…。
ある日ふらっと立ち寄ったヨドバシカメラのキーボードコーナーでメカニカルキーボードを触り、そろそろ自分もメカニカルキーボード生活始めてみようかなと思いました。本当はパンタグラフキーボードが良かったのですが最近普通のパンタグラフキーボードってほとんど売ってないんですよね。FILCO の Excellio Lite みたいなタイプが一番大好きだったのですが…。
メカニカルキーボードについて調べてみる
この辺は紹介サイトなどが山程あるのでいまさらという感じですが、今回はメカニカルキーボードでサイズはテンキーレスサイズというのが条件でしたのである程度候補は絞られていました。中でも FILCO Majestouch Convertible 2 は Bluetooth 対応というモデル。USB 接続も出来る(mini-B だが)ので電池が切れたときも安心です。同等のモデルで ProgresTouch RETRO というものがありますが、こちらは Bluetooth 非対応ですね。あと底面のゴム板がごくごく普通のゴム板で高級感はあまりありません。(Majestouch はちょっと良さげなゴム板を使っているようです)
次は軸です。Majestouch Convertible 2 で選択可能な軸は赤・青・茶・黒の四種類ですが、オンラインショップ限定でピンク軸が選択出来ます。ただしピンク軸は日本語配列だけのようです。軸の種類については青軸が楽しいというのは知っていたんですが、それ以外の軸についてはあまり興味が無く詳しく知らなかったので今回ちゃんと調べ直しました。家だけでなく客先でも使うことを考えて青軸は候補から外す必要があり、赤軸と黒軸はスカスカしていてなんとなく文字を入力している感じがしなかったので初心者向けとも言われる茶軸をチョイス。配列に関してはノート PC も日本語配列で、敢えて英数配列を選択する理由は今の所なかったので普通の日本語配列にしました。
無難に日本語配列茶軸をチョイスしてみたが…?
Amazon では軸によって値段に差があるようでしたが、ヨドバシの方が発送が早かったのでヨドバシのネットショップで注文。翌日にはすぐ届きました。
やっべ、めっちゃ仕事出来そう pic.twitter.com/9UcEXraexr
— よ|超麻婆豆腐 (@mattintosh4) February 23, 2020
お店で触っているときになんとなく気になっていたのですがメカニカルキーボードは結構背が高いのでパームレストがあったほうが良さそうということで純正オプションの木製パームレストも一緒に注文しておきました。純正ということもあってサイズや高さはぴったりです。
まず箱から開けてみて思ったのがとにかく重いでした。どれくらい重いかと言うと私が使っているノート PC とほとんど変わらないくらい。電池を含めると 1 kg を超えます。PogresTouch はもう少し軽いみたいですね。
ノートPCと7gしか変わらない…だと… pic.twitter.com/S5gaA1Sevf
— よ|超麻婆豆腐 (@mattintosh4) February 21, 2020
私はシェルを使う人間なのでソフトウェアで CapsLock の位置を Control にしているのですが、Majestouch Convertible 2 はハードウェアスイッチで入れ替えることが出来ます。切り替えたとき用のキーキャップも付属しています。(ただ、ハードウェアで切り替えてしまうと PC 本体のキーボードは CapsLock のままになってしまうのでハードウェアスイッチは使っていません)
10 年以上パンタグラフキーボードしか使っていなかったので文字を入力してみた感じは「難しいな」という感じでした。茶軸というのもほとんど触ったことがなかったのでなんだか不思議な感じです。
Windows 以外での使用について
私は Linux と Mac を使う人間なので両方試してみました。
Linux(Kubuntu)
有線、無線どちらも問題ありません。ケーブルを持ち歩くのが面倒なので無線で使っています。無線の電源が ON の状態でしばらく放置しておくとスリープモードに移行するようで、お昼にいって帰ってきたりするとすぐ反応しないのですが、特に気になるほどではありません。むしろ電池の寿命を伸ばしてくれる機能なのでありがたいです。
Mac(Mac mini)
残念ながら Bluetooth で接続するとチャタリングが酷く使い物になりませんでした。発生するキーもバラバラなのでキースイッチ単体の故障というわけではなさそうです。
有線接続では特に問題ありません。英数・かなの反応にちょっと違和感を感じることが稀にありますが、これはソフトウェアでキーのリマップを行っているせいかもしれません。
Majestouch Convertible 2 の利点としてケーブルが着脱式になっています。有線接続の場合はキーボード側にコネクタを差し込めば良いのでわざわざ Mac の方に手を伸ばしたりする必要がなくて楽です。
二週間程使ってみて
最初は慣れない感じでしたが、徐々にキーの高さにも慣れ、文字を入力するのが楽しくなりました。しかし、ここでメカニカル故の問題が色々と出てきます。
うるさい
青軸ほどではないですがやはり底打ちの音が響きます(結構高めの音)。私は他人のキーボードの音とかあまり気にしないタイプなので隣で青軸を使われても全然問題ないのですが、普通の人はやっぱり気になってしまうようです。キースイッチの音以外に、筐体の中に響くような「カーン」という音もします。(スタビライザーが入っているキーは特に)
お客さんのところで仕事する機会があるのですが、フロントエンジニアさんは気にされないようでもデザイナーさんとかは気になるようです。HHKB とか使っている人がいてもやっぱりキーボードの音が気になる人は気になるようです。
Majestouch Convertible 2 とは関係ないのですが、そんな騒音苦情対応用に一応ロジクールのパンタグラフキーボードも注文しておきました。音はノート PC の内蔵キーボードと同等くらいでしょうか。MacBook くらいの騒音だと思います。お安い割に作りもしっかりしたキーボードだと思います。(ちょっとキーピッチが小さいので打ちにくいかもしれない)
3日間でワイヤレスキーボードを2台買ったアカウントがこちらになります pic.twitter.com/Bt2uIyBldi
— よ|超麻婆豆腐 (@mattintosh4) February 23, 2020
他の軸使ってみたい!!!
私もキーボード中毒を発症してしまいました。毎日四六時中キーボードのことばかり考えてしまいます。メカニカルキーボードにハマるとヤバイですね!って感じです。「赤軸にしておけばよかったかなぁ」とか「黒軸の方が静かったかもしれない…」とか色々考えてしまいます。
世の中には自作キーボードというものがある
以前、技術書典に行った際に自作キーボードの紹介をしているサークルさんがあり、そこで同人誌を買ったのですが引っ張り出して読み返したりしているうちに自作キーボードにも興味が出てきました。昔、ノート PC の内蔵キーボードを右手、外付けのキーボードを左手で使ってなんちゃってセパレートキーボードをしていた時期がありました。なんとも不思議な感じですが、肩への負担はとても少なかったように思います。自作キーボードの場合はセパレートキーボードも種類が豊富で、秋葉原の自作キーボードのお店でもたくさんのセパレートキーボード取り扱っているので自作キーボードを作るつもりで実機を見てきました。実機を触ってみた感じは思っていたよりも扱いが難しそうだったのでそのときは自作キーボードは断念しました。(どうも縦が揃っているキーボードが使える気がしない)
KBDFans の TOFU なんかだと普通の US キーボードと同じ感じで使えそうなので良さそうですけどね。(カーソルキーが使えないと困るので定番の 60 % はちょっと難しそうだけど)
黒軸欲しい…黒軸欲しい…
メカニカルキーボードを買ってから秋葉に行く度にキーボードコーナーに立ち寄るようになってしまったのですが、どうも黒軸が気になる。ヨドバシ AKIBA には Majestouch MINILA の黒軸が展示されているのですが、押し心地がなんとも言えない…。
というわけで黒軸のキーボードを 1 台買うことにしました。候補は色々あったのですが、使い心地を比べてみたかったということもあり Majestouch Convertible 2 US 配列黒軸にしました。どうも Convertible 2 が終売に向かっているようで秋葉のお店も品薄が多く、ビックカメラとソフマップに在庫希少で残っていたので買ってきました。
Majestouch Convertible 2
— よ|超麻婆豆腐 (@mattintosh4) March 9, 2020
2台目はUS配列黒軸 pic.twitter.com/N1ThHgSjo9
ポイントでリストレストも購入。今回はスエードタイプ(厚 M サイズ)にしました。木製タイプとはまた違った感じで良いです。
ふかふかするやつ買ってみた pic.twitter.com/e8waknBiqA
— よ|超麻婆豆腐 (@mattintosh4) March 9, 2020
茶軸と黒軸を比較して
お店で触っていたときはそれほど重さを感じましたがやはり黒軸の 60 g というのは重たいですね。最後まで押し込まなくても入力が出来るので撫で打ち気味で打てばなんとかならないこともないですが腱鞘炎が心配になります。
US 配列だからなのかわかりませんが、キーキャップの材質が若干違う気がします。US 配列の方がマットな感じですね。日本語配列の方は若干滑る感じがします。刻印が少ないからそう感じるだけかもしれませんが。
音は茶軸よりも多少静か、という程度です。茶軸は完全に底打ちになりますが、黒軸の場合は重さの関係で底までいかないこともありその違いだけかもしれません。
いまこの記事を書いているときは左手に英語配列黒軸(有線)、右手に日本語配列茶軸(無線)で書いています。なんか茶軸はキーがガチャガチャしていて安定感無い感じがします。黒軸の方が落ち着いたカチャカチャ音がします。
Majestouch二刀流してる
— よ|超麻婆豆腐 (@mattintosh4) March 9, 2020
左: 英語配列黒軸
右: 日本語配列茶軸 pic.twitter.com/DeWMEFrbY4
次はどうするか?
ちょっとお客さんのオフィスで黒軸を使ってみてやっぱりうるさいようであればピンク軸を検討しようかな、と。でも Majestouch Convertible 2 のピンク軸って日本語配列しかないんですよね。せっかく英語配列買ったのにまた日本語配列を使わなければいけなくなってしまうのだろうか…。ProgresTouch RETRO がワイヤレス対応だったら英語配列ピンク軸があるので買うんですがね。
というわけで久しぶりに普通の日記でした。メカニカルキーボード楽しいよ\(^o^)/