今年の 5 月頃に M42 の Flektogon と Tessar を買ったのだけどレビューしていなかったので。
Flektogon と言っても色々と種類があるのだけど購入したのはゼブラ柄。最短撮影距離 0.18 m でかなり寄ることができる(2,4/35 は 0.20 m だった気がする)。銘板は "Carl Zeiss" ではなく "aus" のモデル。
マイクロフォーサーズで使用しているのでフルサイズ換算 70 mm 相当。
まずは風景スナップ。
ミラーレスなのでピーキングが使えるのだけどなんか微妙。すごい合わせづらい。中心以外はあまり解像力は高くないように思える。家に帰ってきて PC で確認してみてもやはり解像力は高くないようだ。
Lightroom での歪曲収差補正は +2 くらい。
少し距離を詰めてみても「おっ!」っていう感じはしない。
更に距離を詰めてみる。ボケは柔らかとろける系だろうか。この辺は他の Carl Zeiss に似てる。最短撮影距離 0.18 m というのはちょっとしたマクロっぽく使える。が、元の解像力がそれほどないためかやはりう〜んといった感じ。
ドールやフィギュアなんかではどうだろうか?
これくらいの距離の方が向いているのだろうか。細めの線でドールのウィッグも綺麗に撮れている気がする。
個体差による可能性もあるのかもしれないが巷で聞くほどの評価はできないかなぁ。オールドレンズらしいと言えばオールドレンズらしいのかもしれないけど。中古相場 2〜3 万なのだけどなんか納得がいかない。後継の MC Flektogon 2,4/35 ならもっと違ったりするのだろうか。
名前間違ってますがカッターマットで簡易テスト。
Carl Zeiss Jena Flektogon 2,8/50 1968
— 𝕐@191日前にドールを買った人 (@mattintosh4_otk) 2023年5月8日
F2.8
外側こんなに引っ張られるんだろうか。マイクロフォーサーズでこれならフルサイズもっと酷いんじゃないか? pic.twitter.com/8WGmpPTwCL
Carl Zeiss Jena Flektogon 2,8/50 1968
— 𝕐@191日前にドールを買った人 (@mattintosh4_otk) 2023年5月8日
絞りテスト
中心はF5.6かF8.0がピーク
端はどれも微妙 pic.twitter.com/PHqP5HQeNC
時間があったらまた試してみたい。
ちなみに同じく Carl Zeiss Jena の Pancolor 1,8/50 と Tessar 2,8/50 で撮ってみたもの。
うん、やっぱりこれくらいは写って欲しい。
改めて撮ってきた。やはり F5.6 まで絞らないと十分な解像感は得られない。F5.6 でも画面端は荒れてる。マイクロフォーサーズなのに。
ゴーストはガッツリ出る。
なんとも言えないごくごく普通のレンズなんだよな…。
ボケはややグルグルボケになる。フルサイズだともっと顕著だろう。
やはりなんかグッとくるようなものがない。
たまにちょっと機嫌がいいのかな?なんて思うこともある。
なんとなくだけど明るいシーンよりちょっと暗いシーンの方が向いているのかもしれない。
逆に今どき「汚く写るレンズ」の方が珍しいのだからこれはこれでアリなのかもしれない。
というわけでやはり世間で高評価な理由がよくわからないレンズである。フルサイズで使うと違うのかもしれないがマイクロフォーサーズでこのレンズを使うことはもう無いと思う。
持っているレンズの中で一番オールドレンズらしいと言えばオールドレンズらしいのかもしれない。
出会いがあれば MC Flektogon 2,4/35 を試してみたい。